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第1図 特別養護老人ホームの年齢別モデル年収(中位階層)

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第2図 特別養護老人ホームの年齢別モデル年収(推計平均)

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6 年代別の賃金水準に関する施設長の認識

 

各施設における直接処遇職員の賃金水準に関して、施設長の率直な認識を調査した。総体的にみると、各年代を通じて「ちょうど良い」とするものが多く、賃金水準については現状で良いとする施設長が多数というのが共通の状況であった。なお、このような施設長の認識は前記3又は4とはあまり相関はみられない。

各年代間での変化の状況をみると以下の点に特徴がある。

1] 採用年及び25歳という若い年代においては「ちょうど良い」が5割を超えるのに対し、35歳以上では「ちょうど良い」は半分に満たず、特に45歳では4割を切っていて、中高年の賃金水準に対しては施設長の現状肯定の度合いが低いこと。

2] 「ちょうど良い」以外の部分をみると、35歳以上の年代では「低い」(「やや低い」を含む。以下同じ)の割合がかなり高く、とくに45歳では「ちょうど良い」をも上回っていて、この年代に対してはかなりの施設の長が改善の必要性を認識しているように思われること。

3] 一方では逆に「高い」(「やや高い」を含む。以下同じ)との認識も年齢が高くなるにつれ増加しており、最高年齢では2割近くに達し、施設長の見方が大きく分かれる傾向にあること。なお、各年代を通じて「(重度)身体障害者授産施設」の長が改善の必要性を認識している割合が高いことが目立っている。

 

 

 

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