「特別養護老人ホーム」に限ってみると、「指導員」の採用を行っていた施設は回答があった107施設のうち6施設(同5.6%)と極端に少なく、後述する退職状況(回答があった116施設のうち15施設(12.9%))と比較して採用の比率が少なくなっている。退職の時期の関係が一概には言えないが、法人全体の人事計画などとの関係によるものであろうか。(第12表参照)
2] 寮母(父)
「寮母(父)」の採用を行った施設は126施設で、回答があった施設全体の64.9%であり、「指導員」の採用と比べると3倍の数の施設で採用が行われたことになる。また、1施設当たりの採用者数も3.8人と指導員の2倍となっている。「指導員」についてと同様に、これを退職者の実績との関係でみると、退職者がいた施設は回答があった208施設の64.4%に当たる134施設、平均退職者数は3.2人であるので、退職と採用の時期の関係から一概には言えないが、総体として、退職者のいた施設より少ない施設で採用が行われたが、その人数としては退職者の平均人数を上回っていたことになる。