これから延びる業種
・知識労働者 ・職員の多国籍化(公務においても)
・問題解決者 ・政策・手続担当職員(普及業務とは別)
・新しい技術者(new technologists) ・国際学習
・労働者の多様化(女性の比率50%など) ・その他、ミルクのクリームに相当する専門家
<面接結果>
なおこのネットワーク事務所を訪ねるには同じフロアの国連開発計画(UNDP)婦人問題事務所の前を通ることになった。このことをマクセル社長に伝えると、彼女は特に反応を示さなかったが、筆者は彼女が国連同様に、職場における女性の比率を50%に引上げることを労働力多様化の重要施策として取上げた点からみて、この国の労働力事情を覗き見た次第だった。いずれこの稿の最後に、この点について言及したいと考える。
9 ロバート・ラルソン君
(この秋マギル大学に入学予定者。ホテルのベルボーイとして、学資用意中)
たまたま若者の対公務員意識を調べるために面接対象者を探していたところ、アルバイトとしてホテルのベルボーイをしている学生風の数人を発見した。その中の一人が快活に応対してくれたこのラルソン君で、同日の午後面接した公共政策フォーラムのラルソン博士の子息だった。同君は現在20歳。高校在学中に各地を周遊したほか、昨年モントリオールにあるマギル大学の環境科学部に入学を許可されたものの、1年間入学を延期し、学費を積み立てるためにアルバイトをしているという。
同君は、オタワ市の対岸にあるヒル市のフランス系高等学校を卒業し、自分の学資で大学に入学することを考えており、こうした例はカナダでは珍しくないという。しかし国際版チェックリストを使った面接では、現行公務員制度に関する奥行きのある会話は、あまりできなかった。
<面接結果>