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なお同女史は翌10日昼前、「市民第一」関係者として、公共政策フォーラムのピーター・ラルソン博士など、4団体4人のコンタクト先を宿泊していたホテル宛てにファックスしてくれた。このリストを入手したために、今回の現地調査の見込みがたち、内心ホッと胸をなで下ろした次第だった。

 

5 リン・ジョンストン女史

 

(クラウン・プラザ・ホテル人事部長)

8月10日は文字どおり電話を掛け回った一日だった。前日面接したボニー・シール女史から、面接候補者4人のリストがファックスで届いたのは正午直前のことだった。すぐに電話器にかじりついた。しかし連絡がとれたのは、4人中のただ1人に過ぎなかった。3人は次の月曜(14日)に夏休暇から返るという。思い悩んだあげく、宿泊中のホテルの幹部に面接することを思いついた。さらに翌11日(金)は、これまでコンタクトしたものの面接はできなかった方々に、面接の趣旨と調査用のチェックリストを同封し、後日郵便で返信方を依頼することにした。

今回宿泊したクラウン・プラザ・ホテルは、オタワの官庁街にほど近い四つ星クラスのホテルで、全国自治体関連の宿泊セミナーなどが目白押しに予定されていた。そこで連邦公務員についても、接触が多いものと判断し、まずは最初ホテルの支配人に面接を申し込んだ。しかしバンクーバーにある親会杜の幹部のチェックが入っていたため、やむなく人事部長に面接することにした。

リン・ジョンストン人事部長は、高校卒ながら22年の職歴の間に数多くの研修コースに参加し、6年前に人事部長に抜擢された自己啓発の人物だった。目下3年周期の労使交渉中であり、同時に上半期の決算見通しを計算中でもあった。快活な会話の中に、労働集約なホテル業の人材管理の難しさを訴えた。彼女は人事部長として、現在最も懸念しているのは男女の給与格差であることを述べた。

<面接結果>

 

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