同女史は、ペンシルベニア出身で、大学を出て一時民間企業に勤め、それから教師になった。15年間、バージニア、ニューダコタ、テキサスなどの小中学校で教えた。在ドイツの米軍学校でも8年教えたことがある。教師は好きだが、教育委員会が官僚的になって教育長の顔が見えないので失望した。NEAに来てから11年になるが、海外勤務の経験を生かして、国際部が長い。
公務員は一般的にはよく仕事をしていると思う。労働条件は民間よりよくなった。ただ、ダウンサイジングは進んだが、デッド・ウェイトの人員はまだ多すぎると思う。待遇は、民間に比べるとよくない。
公務員制度を新しい技術革新などにあわせるための改革について、政府は努力していると感じている。ただ、その成果を得るには、道は遠い。しかし私は、政府には十分の信頼を持っている。公務員もまた、不平はあるがよく働いている。行政組織について民間企業より改革が必要というが、私はそうは思わない。
<面接結果>
23 ハワード・カーシェンバウム氏
(アリタリア航空ニューヨーク支店営業部マネジャー)
日本航空以外のアメリカ人で、調査に応じてくれる普通の民間人の紹介を、日本航空ニューヨーク支店に依頼しておいたところ、アリタリア航空勤務のカーシェンバウム氏とマンツィ女史が快く引き受けてくれた。ワシントンDCからシャトルで戻った8月15日の午後、日本航空ニューヨーク支店で面談した。
同氏はニューヨーク出身だが、ミシガン州立大で国際関係論を専攻した。卒業後、英国航空に入社、15年勤務した。その後、TWA(トランスワールド航空)に移り、2年前にアリタリア航空に入社した。これまでの各社での勤務は、米国各地に及び、とくにミシガンには10年以上いた。
公務員について、ミシガンでの経験では、給与は決して悪くない。むしろ平均より待遇はいい。とくに優れた福利厚生の条件に恵まれていると思うEmployee Benefit Packageをもらっている。
倫理で言えば、公私の峻別は十分ではない。違反に対するSanctionも信用できない。