同氏は、大学で行政管理を専攻、1978年にAFL―CIO事務局に入った。それ以来23年、終始、国際部に所属したベテランの書記である。海外ではフィリピン、韓国、台湾で勤務したという。
公務員は全体としての評価は難しいという。つまり、行政の評価は、行政目的とその業務を担当する個々の公務員の優劣がミックスした結果であり、公務員の資質だけを分離して評価するのは、できる場合もあるが、一般的には困難だと思う。しかし、印象で評価はどうかといえば、国民の間には、公務員に対して批判的な態度が強いように見える。自分自身は、多くの公務員の中には、いい人間もよくない人間もいると思う。強いて平均化すれば、良くも悪くもないということになるのだろうか。
ただ、公務員の労働条件で言えば、ダウンサイジングが進んでおり、減員の結果として仕事がハードになっていることは確かだ。労働条件は決してよくない。そのためかどうかは別として、公務員のパフォーマンスが効率的かどうかには、批判が強い。公務員にとっては、身分保障は適切であり、それは民間よりはるかによい。
倫理については、さまざまな制度があるが、違反行為や不適切な行為に対するSanctionがあるかどうかが疑わしい。内部告発をどう調整するかも難しいことである。
新しい状況に対応して、質的に十分な改革を行う可能性は認められる。ただ、新しい技術を使いこなすという点では不十分だと思う。行政組織とは、新しいことを試みるのに適しない組織だともいえる。その点を含めて、組織改革を進め、もっと効率化を図らないと、国民の期待に応えていけないだろう。
<面接結果>