1978年にOPMが組織され、レーガン時代に定員削減が進んだ。クリントンになってさらにそれは進み、公務員の定員はかっての40%にダウンサイズした。仕事はハードであり、しかもアンダーペイドである。だが公務員は民間部門と違う興味ある仕事を提供している。毎週77時間も働いている。民間平均は48時間だ。だが採用と昇進はオープンシステムで、時間はタフで効率的だが、それはVery much likeな仕事だ、というのが、同女史の意見である。
18 ルイス・W・ウルフサン氏
(アメリカン大学名誉教授)
毎日新聞ワシントン支局長の紹介で、8月14日ワシントンDCの自宅を訪ねた。同氏はもともとジャーナリストで、9年間記者として働いた。そのうち6年間をワシントンで過ごした。プレスと政府に関する修士課程のプロジェクトをはじめたのをきっかけに大学に移った。
これは、政府とプレスが互いによく理解するという目的で、ダイアローグ・ウィズ・プレス(DWP)のProjectを行ってきた。Role Playなどの手法で、自分がジャーナリストになったとして、その経験を役所に持ち帰って仕事に役立てようというわけである。27年アメリカン大学に在籍後、2年前引退した。
政府に対する国民(市民)の理解にはその人によって大きな差がある。それは政府がジャーナリストに対し、何を求め何を求めないかの理解が不十分であることの結果でもある。したがって私にとって公務員制度の全体を議論することはできない。たとえば防衛と医薬の公務員は大きく違う。
アメリカ国民は一般に連邦公務員を信頼しない。敵対的である。それは歴史的な政府の形成にも影響されている。もちろん職業官僚は、政府内部で大きな影響を持っているが、しかし、国民にその主張、行動を伝達することでは成功しているとは言いがたい。それは基本的には幹部職員をはじめジャーナリストの活動がどのように行われ、記者の仕事の実態がどうであるかを知らないためだ。
私自身の意見は、友人が多くいる連邦政府について、一義的にくくることは難しい。たとえば質問の中の、パブリックについて十分な活動をしているかの「Public」とは何を意味しているのか。
私は公衆接遇という意味でのtreatmentはよくないし、プライドもあるとは考えないが。しかし、いまの政府には信頼を置いている。このような理由で評点を付することはできない。