しかし、だからといってクビにできないし、本人の同意がなければ異動もできない。したがって、だめな人間もそのままになる。結局、個々の公務員には優劣があるが、全体として一般的に評価すると、比較的低い値(2.5)にとどまることになる。
このように、公務員の身分は、きわめてよく保護されているし、保護されすぎてもいる。一方で、情報機器なども最新のものに更新されているという点では、民間よりも恵まれた環境にある。
人事管理庁(OPM)は、最近になって、十分に信頼されるようになった。前述のようにJob securityの面では十分に保護されているし、マネジャークラスのパフォーマンスもよい。
倫理については、それほどではない。政府倫理法などはあるが、実質は伴わないと感じている。公務員の将来像への期待もあまり高くない。とくに社会の変化への対応が遅い。しかもその対応すらスローダウンしていると感じている。この点では、将来よくなるだろうが、それはトップ次第だ。とくに民間とのコミュニケーションに一番の問題がある。
このようにいうと、連邦公務員の評価はきわめて低いと受取るかもしれないが、私以外の人の反応も考えると、連邦公務員は誤解されているということもできる。実際には人々が想像するほど悪くはないのだろうと思う。マスメディアが公務員について悪く見すぎているから、そのような印象が生まれるのだ。
<面接結果>