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5 フェリックス・S・ミセリ氏

 

(日本航空アメリカ支社東部地区担当営業部長)

マッギイ氏のあと、8月8日に日本航空ニューヨーク支店で面談した。同氏は1960年に大学卒後、ずっと航空業界に籍をおいている。最初はカナディアン・パシフィック航空(CPA)に2年、ついでオランダ航空(KLM)に9年、そのあと日本航空(JAL)に移って、すでに29年になる。この間、終始、アメリカ国内の担当だった。日本航空社内でもベテランとして著名である。

同氏の場合も、公務員の評価はどちらかというと厳しい。公務員は以前はよい印象ではなかったという。しかし、90年代の改革を通じて、いまはかなりよくなった。郵政公社はその例で、以前に比べると、ずっとフレンドリーになった。メディケア(医療保険)なども、以前よりはずっとよく説明されるようになった。

<面接結果>

 

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6 エドワード・コンロイ氏

 

(日本航空ニューヨーク支店営業部マネジャー)

ミセリ氏のあと、8月8日に日本航空ニューヨーク支店で面談し。た同氏はニューヨーク市ブルックリンの出身で、高校、大学ともブルックリン。大学卒業後、地元の中学校で短期間、歴史の教師をしたあと、日本航空に入社し、以来、29年、ずっとニューヨーク支店でセールスを担当してきた。いまは郊外のロングアイランドに住んでいるが、ニューヨークに生まれ、死ぬまでニューヨークを離れたくないという。

そのニューヨーカーの目からみると、公務員はあまりにも保護されていると感じている。業績主義をベースに公平な人事を行うというシステムは機能していると思うが、同時に公務員がその業績主義にあまりにも捕らえられている。目先の仕事の成否ばかりを気にしているように見えるのが心配だ。

連邦に比べると、ニューヨーク州やニューヨーク市の公務員は信頼できる。だれもがいい仕事をしていると思う。とくに市長はすごい。それにマスメディアが行政権力のWatch dogとしてよく機能しているから、安心できる。

 

 

 

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