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第42表 昇進格差の幅の変化(今後の方向)

2] 産業別

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(4) 格差をつけるポイント〔第43・44表参照

重ねて昇進格差をつける場合の評価ポイントについて、各役職段階別に、「学歴・勤続年数等の属性」、「業務遂行上の専門的知識・技能」、「企画力・折衝力・調整力等の能力」、「部下の管理能力」、「業績」、「その他」を例示して複数回答で調査した。

i. 係長級

回答があった企業全体で、「業務遂行上の専門的知識・技能」が93.5%と最も高く、以下、「企画力・折衝力・調整力等の能力」が68.8%、「業績」が65.2%、「部下の管理能力」が40.1%などとなっている。「学歴・勤続年数等の属性」はようやく25%ほどにとどまっている。

これを企業規模別にみると、「5千人以上」で「企画力・折衝力・調整力等の能力」が83.3%と群を抜いて高くなっている。反面、「千人未満」ではこれが50%に過ぎないのが特徴的である。

これを産業別にみると、「運輸・通信業」では「業務遂行上の専門的知識・技能」、が100%となっている。反面「電気・ガス・熱供給・水道業、サービス業」ではこれが73.3%と低くなっており、業種間の差が顕著に現れている。なお、「農林漁業、鉱業、建設業」では「部下の管理」が16.7%と極端に低いが、これは組織として係長制などの職制を採っていない企業があることなどの影響によるものであろうか。

回答例のうち「特に重要と考える」事項について重ねて尋ねているが、さして特徴的なことは見当たらない。

ii. 課長代理級

全体では、「企画力・折衝力・調整力等の能力」が89.7%でトップとなり、以下、「業務遂行上の専門的知識・技能」が86.9%、「業績」が73.2%、「部下の管理能力」が65.7%などと続く。

 

 

 

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