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これを企業規模別にみると、「5千人以上」では依然として「業務遂行上の専門的知識・技能」がトップで93.1%と高い比率を示している。また、「千人未満」では「業績」が63.2%と他の規模に比べ比率が低くなっている。

これを産業別にみると、「運輸・通信業」では「業務遂行上の専門的知識・技能」、「企画力・折衝力・調整力等の能力」が共に100%となっている。また、「金融・保険業、不動産業」、「電気・ガス・熱供給・水道業、サービス業」ではその業務内容を反映してか「業績」がそれぞれ85.2%、81.8%と高くなっている。

「特に重要」については、「運輸・通信業」で「企画力・折衝力・調整力等の能力」が75.0%と高くなっている。

iii. 課長級

全体では、「企画力・折衝力・調整力等の能力」と「部下の管理能力」が91.4%と高い率で同率トップとなっており、これに「業績」の85.1%、「業務遂行上の専門的知識・技能」の78.4%が続く。

これを企業規模別にみると、「5千人以上」では「企画力・折衝力・調整力等の能力」が95.2%と際立って高い。

これを産業別にみると、「運輸・通信業」の「企画力・折衝力・調整力等の能力」が100%、「卸売・小売業、飲食店」の「部下の管理能力」が94.9%などが高くなっている。

「特に重要」については「業績」が62.9%で最も高く、業績主義が滲み出ていると言える。

iv. 部次長級

全体では、「業績」が90.5%でトップとなり、僅差で「部下の管理能力」の89.2%・「企画力・折衝力・調整力等の能力」の87.9%が続く。

これを企業規模別にみると、「5千人以上」では「企画力・折衝力・調整力等の能力」が93.8%とトップになり、「業績」、「部下の管理能力」の90.6%を凌いでいる。大規模企業では、「部次長級」の組織が確立され、「企画力・折衝力・調整力等の能力」等が期待されていると言うことであろうか。

これを産業別にみると、「運輸・通信業」では「企画力・折衝力・調整力等の能力」、「部下の管理能力」が共に100%となっており、また、「農林漁業、鉱業、建設業」では「企画力・折衝力・調整力等の能力」が96.8%、「製造業」では「業績」が92.4%と最も高くなっているのが特徴的である。

「特に重要」については、「業績」が全体で73.0%(製造業では、78.8%)と断然高い比率になっている。

v. 部長級

全体では、「業績」が91.9%でトップであり、「部下の管理能力」が88.5%、「企画力・折衝力・調整力等の能力」が87.4%と続く。「業務遂行上の専門的知識・技能」は55.6%とその比率が急激に下がる。

 

 

 

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