2. 退職金制度の変更
(1) 過去3年間の動向及び今後の方向〔第30図参照〕
過去3年間において退職金制度を「変更しなかった」と回答した企業の割合は71.7%であり、変更をした企業の割合は3割弱と、賃金制度の変革の進み具合と比較すると、やや足取りは重いようである。「変更をした」企業について退職一時金と退職年金のいずれを変更したのかを複数回答でみると「退職一時金」が19.4%、「退職年金」が15・2%と、「退職一時金」を変更した企業の割合が若干勝っていた状況である。
今後の方向については、「わからない」と回答した企業の割合が42.4%と最も高く、「変更しない」と回答した企業の割合は15.2%に過ぎない。退職金制度を今後どのようにしていくのかという問題について検討はされているものの、その解決の糸口はなかなか見出せないといったことであろうか。