(大谷) これは田島さんにお願いします。
(田島) 一体化というのは主観的な問題なので、どのように感じて○×を表示したかはわかりませんが、僕はぜひ、子どものときに一体化をしてほしいと思います。
僕は子どものとき、夢中で自然の中で遊んだり泳いだりしたわけです。自然の中で自然と一体化していると、非現実の世界に突入してしまうのです。要するに、普段見ないものを見たりします。
たぶん僕に近い年齢の方やその上の方などは体験していると思うのですが、例えば、砂かけばばあなどというのが山の中に住んでいて、襟首に砂を入れます。そういう人に会ったり、『となりのトトロ』に出てくるまっくろくろすけ、その他、色々な物の怪たちに出会っている人は多いと思います。
大人はそれがなかなかできないのですが、子どもは非現実の世界に入ってしまいって、本当に肌でね。僕などは大きなシイの木の下を通るときに、ドカッと何者かにぶつかって、はね飛ばされたことがあります。それは何者かいまだにわからないのですが、そういうことも一体化ではないかなと思います。
(大谷) これからはパネリストの皆さんへの質問ですので、よろしくお願いします。
(川村) 大川村の旧庁舎をこれだけ見たことがある人がいるということは、渇水や山が荒れているという状態のバロメーターの部分を皆さんが非常に感じてくれたところだと思います。
大川村の水の部分、これは吉野川なのですが、この分水はほとんど高松の方へ流れています。ですから、この旧庁舎のニュースが出たときには高松の方がかなり来て、大川村の役場から隣の土佐町というところまで約30分の間、左側が全部渋滞しました。大川村でも初めての交通渋滞です。
そして今、毎年のようにこの旧庁舎が見えてきています。これは「危険ですよ」というシグナルが鳴っている状態です。また、私の家も、取り水は山から取ってきていますが、その水もほとんど今はなくなってきて、早く処置をしなければいけないという状態になっています。