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ダイヤの指輪のようにいろいろなことを想像させてくれるごみもあれば、歴史や民俗学的に楽しめるものもあります。

来年には漂着物学会というものを立ち上げる予定で、全国的にビーチコーミングのネットワークができるものと期待をしているところです。

ご紹介してきましたように、私たちは主に砂浜を舞台に活動していますが、美術館の範囲を砂浜だけに限定しているというわけではありません。

自然も人も、地域の産業も全部が作品ですので、町全体が美術館だととらえてみてください。そういう観点から、もう少し広域的に私たちの活動の範囲を広げてみようということで、エコツアーを行っています。「山・川・海のつながりを考える」というテーマで、3泊4日ぐらいで、四万十川の中流域から土佐湾まで水の流れをたどって旅をします。

 

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山では山師の人に森の中を案内してもらって木の名前を覚えたり、林業の現状について話してもらったりしています。

西土佐村の黒尊峡谷では、山と川の接点である源流について学びます。遊びの時間も大切にしていて、四万十川で釣りやエビつけなどを体験します。

 

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十和村では、四万十川方式という独自の水質浄化の装置について勉強します。自分の家の生活排水が川に流入するところはなかなか見る機会がないと思います。参加者の方はほとんどが都市部の方ですので、非常に関心が高くて勉強熱心です。

 

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ツアーの後半は海辺に出ます。佐賀町では完全天日塩づくりを体験します。目の前の海水をくみ上げて、それを太陽と風の力で乾燥させて、海のエキスを結晶にした塩です。自分で作ったものは、もったいなくて食べられないという方がたくさんいらっしゃいます。

それでは、ここで○×をしましょう。

 

12] 自然界でクジラやイルカを見たことがあるという方はいらっしゃいますか。水族館で見たという方は×を出してください。

 

 

 

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