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実は、マイバッグ・キャンペーンはスーパーの人たちと共同でやりました。スーパーの人も「レジ袋を削減しましょう」とやるとお客さんからクレームが出るということで、ひとつのお店では絶対に無理だったのです。それでは「みんなで一緒にやれば恐くない」ということで、声をかけ、ほとんどのチェーン店でやりました。

これを発表すると同時に、消費者の人からクレームの電話がかかってきまして、「こういう運動はやめてもらいたい」と言われました。なぜかといいますと、「あれはごみ袋として使えるんですよ」ということでした。ずいぶんお話をして「全部が全部、ごみ袋として使うわけではないでしょう」と言うと、「家には山ほどあるけどね」と。「その山ほどあるものを少しはずしていったらどうですか。少なくなって本当に必要に迫られてもらった方がいいんじゃないですか」と話をしますと、「それはそうですね」と納得してくれました。

要するに、そういう意見の交換のできる場を、キャンペーンということで問題提起をさせていただきました。そういう活動をしました。

そして、店頭においてアンケート調査をし、様々な答えをいただきました。その結果とてもおもしろいことに、442人の人にアンケートの回答をもらったのですが、半数以上の人は買い物袋もしくは買い物カゴを持っています。しかし、使っていないのです。なぜか使えないのです。少し恥ずかしいということもあるかもしれません。

そこで、スーパーの人たちと、そういうお客さんも使いやすいようになんとか努力をしてみましょうということで、こういう会議をずっとしています。

また、お店の人だけに言うわけではなく、消費者にも「私ひとりが持っていくのがとても恥ずかしい」という人に、「そうではないのです。あなたが行動することが、そこのお店に来ている人の何人かに影響を与えるのです」というエールを送る意味で、環境教育というと恥ずかしいのですが、ワークショップをしています。本物の商品を持ってきて、どれを選ぶかという活動をしています。

活動の内容だけで1時間くらい話すこともできますが、このくらいで終えておきます。続きは後程お話しします。

 

(大谷) それでは水野さん、お願いします。

 

(水野) 砂浜美術館から来ました、水野聖子と申します。

 

砂浜美術館は1989年から大方町で活動しているNPOで、私は1995年から事務局としてまちづくり活動にかかわっています。

今日は「砂浜から地球のことを考える」という視点で、私たちの活動をご紹介したいと思います。

 

10] 砂浜美術館という名前を聞いたことがあるという方、○を上げていただけますか。

 

おそらく、いろいろなイベントの情報と一緒に耳にされたことがあるかと思います。

 

11] 砂浜美術館に行ったことがある方は○、そうでない方は×をお願いします。

 

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水野聖子

 

 

 

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