現在はこれよりまだ増えているかと思います。一体何が増えているかといいますと、この写真の中ではテレビが1台しかありませんが、現在は一家の中に2台、3台とテレビがあります。
そのテレビの中から「こういうものを買ってください」「こういう生活が素敵ですよ」ということが、どんどん私たちに情報として送られてきています。そして、家電製品、私たちが生活に使っている色々なものが、新しいものができたり、「もっと大きな冷蔵庫の方がいいですよ」という呼びかけによって、どんどん廃棄処分をされるようになっています。
もちろん来年度からリサイクルの費用が私たちに課せられますが、新しいものを買うことが流行ってしまいますと、それがまたごみになって、最終処分地まで捨てられていくことになります。
グリーンコンシューマー運動では、消費すること、買い物は、環境問題の入り口だととらえています。私たちがどういう物を買うか、どういう使い方をするか、どういう捨て方、もしくは処分のしかたをするかによって環境汚染はずいぶん変わってくるということで、「毎日の買い物の中にグリーンコンシューマーの考えを入れていきましょう」という活動をしています。
肝心な部分は後で詳しく話していきたいと思いますが、今、問題になっているのは環境問題です。「環境保護をしなければいけない」と言う方はずいぶん増えています。
京大の高月先生のマンガを許可を得て示させていただいていますが、私たちは環境のことを考えた行動をしなければいけません。「環境問題は大切だ」と頭ではわかっていますが、行動が実はそうはなっていません。例えば、左上の女性の方は、リサイクルしなくてはいけない、資源化しなくてはいけないということを頭では思っているのですが、体の方は「・・・」になっています。実際は何でもかんでも一緒に捨ててしまったということで、意識と行動が一致していないことが問題かと思います。
「リサイクルをするから何を使ってもいいだろう」と色々な製品が出されていますが、実はそうではありません。なんでも好きなものを製品化して市場に出すと、市場は大きなタライなのですが、そのタライからあふれ出たものをリサイクルしなくてはいけないということで、どんどんリサイクルしていくわけですが、市場にまたそれを戻すと、元栓が開いたままではどうしてもこぼれてくるものが出てくるので、元栓を閉めなくてはいけないのではないか。その元栓をどのように閉めていくか、これが私たちに課せられているわけです。
私たちがどういう生活を選んでいくか、そこに大きな課題を課せられている。そこにグリーンコンシューマーの視点を入れていこうと動いています。
どういう活動をしているかといいますと…
9] 「マイバッグ・キャンペーン」というものをご存じの方は○、知らない方は×を上げてください。
また、カタカナが出てきました。カタカナが好きな人だとよく言われます。
買い物袋や買い物カゴは皆さんよくご存じだと思いますが、私たちは「買い物袋を持っていきましょう」という運動をしました。
アンケートもとりまして、スーパーの人たちと一緒にやりました。これはとてもおもしろい運動です。
実は、高知市ではレジ袋をごみ袋として利用できます。ですから、使いたいのです。しかし、何かわからない「くらしを見つめる会」というところが「袋を持っていきましょうや」と言い出しました。