それでは、ここで○×をやりたいと思います。
7] 実際に山の方でスギの木にさわったことのある方は○、さわったことのない方は×を上げてください。
これまでは概要だけ説明しましたので、後半でまた山の問題点などを考えてみたいと思います。
これだけスギの木を知っているというのはすごいですね。いいか悪いかはわかりませんが、本当は広葉樹を知ってもらった方がいいのですが、これだけ知ってくれているというのはありがたいことだと思います。私は別に、このスギの木は悪いとは思いません。間伐さえきちんとしていけば、それだけの木の役目はしますので、これを早く間伐していきたいという願いでやっています。
(大谷) 続けて内田さん、よろしくお願いします。
(内田) まちに住んでいる者として、私たちがどのような活動をしているかということを踏まえながら、OHPを使ってお話ししたいと思います。
まず、○×にいきたいと思います。
8] 「グリーンコンシューマー」という言葉をご存じの方は○、知らない、まだ食べたことも聞いたこともないという方は×を上げてください。食べるものではありません。
最近、環境問題といいますと、こういう横文字がずいぶんと出てきます。
グリーンコンシューマーとは一体何かということを少しお話しさせていただきたいと思います。私たちは、そのグリーンコンシューマーの運動をしています。そして、グリーンコンシューマーを増やしていこうとしています。私もそんなふうになるのかしら、何かあやしいことを考えているのではないか、と思われるかもしれませんが、少しお話を聞いてください。
12月1日の高知新聞の夕刊です。この10月の国勢調査で、高知県の人口が81万3742人になりました。そして、高知市が33万都市になりました。私もこの中のひとりです。
そこで、高知市の近隣の都市・町の人口を足し合わせて、高知市に関係がある人たちは一体どのくらいいるだろうかと暗算をしてみると、この81万人の約半数の人が、高知市に職場があったり、都市と関係のある人たちかと思われます。これはすごいことだと思いますが、高知県は特に高知市に人口が一極集中しているということで、完全に都市型の県だという感じがします。もちろん、あとの半数の人は過疎の地域になったりしているわけです。
これは環境問題に大きな影響を与えています。もっと言わせてもらうと、2010年には世界の人口の約半分は都市に住むだろうと言われています。これが環境問題に与える影響はかなり大きいわけです。
そこで、私たちは環境のことを大切にする人たちを育てていこうと、環境問題にとても関心があって、何か行動を起こすときに、物を買ったり、使ったりするときに、環境という視点を入れた生活をしていこうではないかという運動をしています。それが、グリーンコンシューマー運動です。
英語をよく知っている方に「グリーンコンシューマー運動をしている」と言ったら、「それはいけない」と言われました。「グリーン」=「緑」で、「コンシューム」=「消費する」という意味ですから、「緑の消費者」ということで、緑を食べてしまう悪い奴だと言われてしまいましたが、「それは違います」という話をしました。
私たちは都市の中でどういう生活をしているかといいますと、先程、田島さんのお話にもありましたように、色々なものを使って生活をしています。
どのくらい使っているかといいますと、これ以上は持っているのではないでしょうか? この写真は1990年前半だったと思いますが、一家4人の家の中にあるものを全部外に出したものです。これで「すごいな」と思ったのは、「こんなに私、ものを持っていたのかしら」ということと、「よくこんな写真を撮ったな」ということです。