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主な活動としては、「環境美化デー」を設定し、唐鐘川の清掃等を実施しています。表2.2.1は平成12年度の実施計画表です。

これも平成6年度までは、町内会長が毎月、実行委員会が年2回、それから婦人会等が年1回、等々実施していました。

しかし、一部の役員だけが実施するのでは住民の皆さんの理解が薄い、というようなことから、平成7年度から「年間実施計画表」をつくり、各班長や水産加工組合等々、輪を広げて協力を求め、それに参画していただいて、毎月実行しています。

清掃作業内容のひとつは草刈りです。非常に肥が効いていますから、草は1ケ月でも30〜40cm伸びます。「県の方では草の種は蒔くが、短い草を蒔いたので長くはならない」というのが当初の説明だったのですが、放っておいたら1mぐらい伸びました。

それから、ごみ拾い。これは海岸から押し寄せてくるごみがほとんどです。隣の国からのごみ、特に漁業用のごみ、日本の漁業の船員さんが捨てるごみ、それから不心得者が魚を釣りに行って捨てるごみ等々、これが全部海抜マイナスですから唐鐘川に入ってくるわけです。

それから、川底を流れるヘドロ、ヌルヌルしたものが川底にありますから、川底をさらいます。

下の写真は、毎月1回実施している清掃活動の風景です。年間280名の皆さんにご協力をいただいて実施をしています。

現在では、皆さんのご協力で「見かけ・見ばえ」はきれいになっています。ところが、夏時分になると水量が減り、河口がふさがり、川床が腐乱してドブ川になります。

雨が降ると河口が開き、川の汚れを海へ流し出すので、雨で海を汚す恰好にはなりますが、川はきれいになります。今日の話には逆行しますが、川のごみが全部海へ流れ、川が大変きれいになります。

これが唐鐘川の実態ですが、いろいろな悪い要素が集約されています。

 

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