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除雪された雪の処理ですが、当然のことながら道路上のごみや粉じんが混ざります。青い森、青い海を生かした環境都市の実現を目指している青森市として、このような雪を海中投棄することは最も気にかかる、心が痛む状況であります。

 

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そこで、この長年の懸案を、前小渕総理が打ち上げた「地域戦略プロジェクト」にチャレンジをしてぜひ解決したいと検討した結果、下水処理水、また、海水の熱を活用して雪をとかし、雪に混入したごみ等を除去した後、海に放流する恒久的な雪処理施設を整備しようとしています。9,000m3ぐらいの大きい水槽を下水の終末処理場に隣接させて設置します。海水と温排水を混ぜ合わせ、それにダンプの雪を入れ、1日で1万m3処理できる水槽をつくる予定です。これを今、着工しました。およそ50億円の費用をかけて、平成16年1月には稼動しようというものです。1日でなんと690台分のダンプの雪をのみ込める予定です。

 

≪海洋や海浜でのごみ対策の推進≫

 

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これまでも、それぞれの地域の皆さんの協力で、海岸の清掃を、連携・協力しながらやってきましたが、これはもちろん今後ともやっていかなければなりません。

その他に陸奥湾に漂着しているごみ。これは本地域から出たものだけではなく、今では国内のみならず、遠くは韓国、中国、ロシアからのものも漂着しているという状況です。

いずれにしても、地域住民が頑張ってやっているという状況を国内外に発信して、そして、協力を呼びかけていく運動も必要かと思います。

 

プランの実施効果

(1) 豊かで美しい陸奥湾の次世代への継承

(2) 陸奥湾の持続的活用

○ ゆとりとうるおいの空間形成

○ 海洋資源の保護

(3) 環境保全意識の醸成

 

陸奥湾岸市町村、それから市町村民の連携と共同での継続的な取り組みが、宝の海である陸奥湾を次の世代に良好な環境で引き継いでいくことにつながると思います。

また、人々の心の安らぎの場となる、ゆとりとうるおいのある生活空間形成が図られると同時に、陸奥湾のもたらすさまざまな恵みを、将来にわたって持続的に享受できることになると思います。

 

 

 

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