
現在、下水道の施設、漁業集落排水施設等で供用を開始しているのは、陸奥湾岸では青森市と平内町のみです。今後は湾岸市町村一体になって、下水道施設、漁業集落排水施設の整備、生活排水対策を推進しようとしているところです。
≪漁業廃棄物の適正処理の推進≫

陸奥湾は、水揚げ高日本一のヒラメをはじめ、カレイ、イワシ、ホヤ、豊富な魚介類の宝庫として全国的にも有名な漁場です。

特に波が非常に穏やかであるため、その特性を活かしたホタテガイ養殖地として大変有名です。全国の養殖ホタテ生産量の約40%にもなると聞いております。青森県産ホタテの44%が平内町、青森市が第2位で20%ぐらいと聞いております。

この、ホタテガイ養殖に欠くことのできない養殖かごを洗浄する際に発生する排水が浄化されないまま海に流入したり、ホタテガイに付着する残滓などが海に投棄されるなどの問題があります。宝の海からの恵みを享受していながら、宝の海自体を汚してしまっては大変です。

これまでもその解消に向けて、関連施設の整備、漁業者等に対する汚染防止への取り組みの普及啓発に努めてまいりましたが、陸奥湾の保全とホタテ産業の持続的な発展を可能とするために、ホタテ養殖かごの洗浄施設、ホタテガイ残滓等を焼却処理する施設の整備を図ることにしたのです。
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