みんな人のつながりを大事にしますから、その悪いやつの友達は「友達の友達は友達だ」ということで、悪いことはされません。ただ、全然知らないところに行くときには、一つの船に3人ぐらい、機関銃を持った連中に囲まれて防衛してもらって行かないと、やはり危ない。そうして行かないと、襲われても、襲われるほうがばかだということになります。
質問:第一印象で、何か普通の方にはない、恐怖にも耐えられるような雰囲気を感じましたので。失礼しました。
質問:先ほどスライドを見せていただいた中で、海があって魚も取れば自給自足ができますね。
門田:自給自足はできないです。
質問:やはり貨幣流通があるのですか。
門田:もちろんお金は入っています。基本的には海のものだけでは生活できませんから、必ず陸との接触があります。向こうではキャッサバというのが主食ですが、海のものを取って、キャッサバのでんぶんを買ったり、米や服を買ったりします。
質問:山の人とは物々交換などもやっているのですか。
門田:山の人というか、町の人とです。
質問:そのときにやはりお金の流通も多少あるんですか。
門田:いまはもちろんお金が流通しています。
司会:ほかにご質問のある方、いらっしやいませんでしようか。
質問:漂流民孫太郎の『南海紀聞』は、いま活字版で読めるのですか。
門田:読めます。『江戸漂流記叢書』というのが日本評論社で出ていまして、それの2巻目に出ています。
司会:最後にもう一つ、どなたか質問のある方はいらっしやいませんでしようか。ないようですので、本日のセミナーを終わらせていただきます。門田先生、どうもありがとうございました。