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いろいろな小説でこの海賊マークが出てきますが、先ほど16世紀のはじめに、フランスの海賊が最初に使ったのではないかという言葉を聞いて、私の知識の中に一つプラスアルファでした。ロジャーとなぜ言われたか、ここのところをお願いします。

小島:これは私も大変興味を持って調べたんですが、語源についてはわからないというのです。一つには、本当にあのような旗を使ったかどうか疑わしい、という説もあるんです。

また一説には、ジョリー・ロジャーは、フランス語のジョリ・ルージュ、きれいな赤という意味で、クリストファ・ムーディーという海賊の用いた赤い海賊旗が始まりともいいます。黒地のもとになったのは、当時いちばん安易に発行されたオーストリア私掠許可証をもつ船が、識別旗として揚げた黒地に黄の双頭鷲の旗で、これが黒地ドクロに見誤られたともいいます。

頭蓋骨を交差させた図柄の旗は、1700年頃に、フランス人海賊のエマニュエル・ウインがカリブ海で使い始めたのが最初だと説く文献もあります。

司会:それではそろそろお時間です。なお先ほどからパネルの話がいろいろ出ていますが、小島敦夫さんがいろいろ集められた資料を今日展示していますので、お帰りになる際、パネルのほうもご覧になっていただきたいと思います。

皆様ありがとうございました。(拍手)

 

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