(2)ノット
ノットは船の速力を表す単位で、15世紀にトンよりも少し遅れて確立しました。14.4メートル間隔で結び目(結び目のことを英語でノットという)を取り付けたロープの先に海面に浮かぶ扇を付けて、船が進むに従ってどんどんロープを伸ばしていき、「一定の時間で何個の結び目が海に出たか」で船の速力を測ろうとしたことがノットの由来です。ちなみに、ノットを測るこの原始的な道具はハンドログと呼ばれ、今日においても航海練習などで使用されています。計測の際の一定の時間とは、砂時計の砂が全部落ちるまでの28秒です。1ノットは28秒間に結び目1つ分進む速さでこれを時速に換算すると1,852メートルとなります。1,852メートル=1海里で北緯48度の子午線の1分の長さである6,080フィートが基準となっています。