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最近ある大学生のグループに、彼らの世代の人間が他の世代と違うところは何かを聞いたところ、「自分たちの親の時代よりも、われわれは経済に対する興味が強い」という答えが返ってきました。この言葉がすべてを物語っています。もしどんなものでも商品化でき、宗教さえもが消費者のチョイスの一つとなったとしたら、教会や他の宗教団体など必要なくなるでしょう。インターネットで宗教グッズを買えばよい、となるのではないでしょうか。

 

日本も同じ方向に進んでいる

昨年(二〇〇〇年)の八月、『心の習慣』を一緒に書いた他の二人の共著者とともにパットナムに会ったとき、何がアメリカ社会で起きてきたかについて、私たちはかなりの部分で共通の認識を得ました。またパットナムが多くの先進国で、社会資本に関する比較研究を行ったことを聞き、私はそれに日本が含まれているかどうか、もしそうならどんな発見があったかに特に興味をもちました。

 

 

 

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