[自由討論] 伊藤憲一(司会)、秋山昌廣、櫻田淳、長谷川和年、小池百合子、秋元一峰、畑恵、岡崎久彦、太田博、遠藤浩一、山田寛、サム・ジェームソン、伊藤剛、平野拓也、江畑謙介
伊藤憲一(司会) 行くところまで行ったときの台湾問題の意味合いについて、岡崎さんの突き詰めた戦略的判断をきょうはご披露いただきました。
この後、皆様からも忌憚のないご質問やご意見を出していただきまして、二十一世紀を睨んで、この東アジアの秩序というものをどういうふうに構想するか、また、その判断の中で日本としての対応をどういうふうに構築するか、そして、そのころ世界秩序はどうなっていると考えるべきか、これらの諸点についてお触れいただくということで、ただいまから活発なご議論をお願いしたいと思います。
秋山昌廣 朝鮮半島の問題から中国あるいは台湾の問題が非常に大きな課題になる、あるいは戦略的な問題の対象になることについては、私もまったく同じ認識を持っています。ただ、台湾問題についての岡崎さんの戦略的なご見識にはいくつか前提があって、その前提について私は少し違う意見を持っています。