二〇〇〇年四月より二〇〇一年三月にかけて実施された第三期「海洋国家セミナー」は、全メンバー参加による「自由討論会合」を五月十二日(金)、六月八日(木)、七月六日(木)、十一月九日(木)の四回開催し、徹底討論(司会:伊藤憲一)を行った。
すなわち、第一回の「海洋民族の歴史から何を学ぶか」においては森本哲郎メンバーから「地中海やインド洋などを舞台とした海洋民族の活躍を振り返ると、『海』を制するものが世界を制するという図式が当てはまる。海に囲まれた日本も海洋民族としての性格を持っていたはずだが、希薄になっている。もう一度『海』へ向かう視野を持つべきである」との問題提起がなされた。