日本財団 図書館


集団防衛が違憲であるならば安保条約は違憲であるということになる。どうも日本の防衛政策はちょっと理屈に合わないものがあるんです。

最後に、アジアの指導者になるには、どうしても戦争の反省の問題があると思うんです。これは、日本だけに侵略があったとは私は思いませんけれども、間違いなく日本は侵略者であったということ。それから、虐殺事件もあったと。その反省に立って、アジアに向けて将来を展開しなければ、なかなか開かれた国にはならないし、より行動的な防衛の役割を果たす場合には、より警戒されることになる。

端的なコメントですが。

山田寛(議長) どうもありがとうございました。

一応コメントまで全部終わりましたので、この後、非常に自由活発な討論をしていただくことにして、15分間、コーヒーブレイクといたします。よろしくお願いします。

 

コーヒー・ブレイク

 

9. 自由討論:パネリスト全員

 

山田寛(議長) それでは、自由討論を始めさせていただきたいと思います。

午前中のセッションと同じなんですけれども、発言を希望される―ぜひ発言していただかなければ困るんですが、パネリストは、どんどん、どんどん、名札を横に立てていただくということでお願いしたいと思います。発言時間がまた例によって時間制限、相撲の立ち会いよりもさらに短くて、1回3分以内ということなものですから、そういうことでコンパクトにお願いします。2分が経過したら、またチャイムが鳴るということのようです。

それで、いろんな問題点が出ました。僕なんか、さらに具体的に聞きたいと思うことが多かったんですが、とりあえず、先ほどの基調報告とコメントの中で論点を深めるというか、より伺いたいと思うことを順番に議論していきたいと思うんですけれども、まず岡崎さんに伺いたいんですが、新しいブッシュ政権が同盟国を中心にやっていく。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION