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現に当面していますけれども、環境問題、それからAIDS等の疾病、地球の温暖化対策、こういった問題について、国境を超えたグローバルな対応が迫られています。こういった主要な問題に対して日本が積極的に対応していくことは、国際社会の利益でもあり、また日本の国益である、と私は思います。

ここで強調したいのは、日本が一国繁栄主義、一国平和主義をもう脱却すべきであるということです。国際社会全体の利益の中に日本の利益を見出すことが重要であると思います。そのためには、まず指導者が戦略観、歴史観を持つことであり、また指導者がリーダーシップを発揮することが極めて重要であると思います。

私は第2回の自由討論会で、海洋国家の1つの例としてシンガポールに触れたんですが、人口280万人のこの小さな国が、大変な立派な国、そして、言うならば大国で、アジアのきらりと光る主要国家となっています。ITで日本より先行して、規制緩和、経済の自由化では日本を追い越しています。アジア・ヨーロッパ会議(ASEM)はシンガポールのゴー・チョク・トン首相とフランスのバラデュール首相が話して実現したわけです。こういった外交的手腕から見ても、シンガポールは大変な立派な国になっていると思います。日本はこう言ったら変ですけど、ある面では、シンガポールに見習うと言うべきではないんでしょうけれども、こういったこともやるべきだと思うんです。

私が申し上げたいのは、こういった国境を超えたグローバルで自由な発想、これを日本の指導者が持つことが重要であり、また長期的な戦略観が必要だと思います。日本の現状を見ますと、非常に肌寒い感じはしますけれども、私は将来については希望を持っています。今の若い人たちは非常に自由で、発想が自由で、リーダーシップがありまして、私は日本の将来については楽観しております。

ありがとうございます。

伊藤憲一(議長) 長谷川さん、どうもありがとうございました。

それでは、続きまして参議院議員の畑さんにお願いいたします。

 

7. コメント:畑恵 参議院議員

 

畑恵 畑でございます。お高いところから恐縮ですが、ご指名でございますので、発言させていただきます。

 

 

 

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