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第4部 セッションI「海洋国家:歴史と未来」

 

事務局 大変お待たせいたしました。ただいまより日本国際フォーラム主催、読売新聞社協賛、日本財団助成による第3期「海洋国家セミナー」円卓報告討論会を開催いたします。

まず、セッションIは、「海洋国家:歴史と未来」のテーマで始めさせていただきます。

それでは、伊藤議長、お願いします。

 

1. 議長挨拶:伊藤憲一 日本国際フォーラム理事長・青山学院大学教授

 

伊藤憲一(議長) おはようございます。朝早くから私どもの円卓報告討論会「海洋国家日本の構想」にご参加くださいまして、御礼申し上げたいと思います。会場の皆様、昨年あるいは一昨年の第1回、第2回の同様の円卓報告討論会にもご参加いただいた方々が多いのではないかと存じます。したがいまして、詳しい説明は必要ないかとも思うのでございますが、念のため、簡単に一言、この円卓報告討論会の性格、趣旨をご説明申し上げたいと思います。

私も、けさこの会場に来て初めて手に取ったんでございますが、この『海洋国家日本の構想:世界秩序と地域秩序』という本が、昨夜印刷ができ上がって、事務局のほうに遅く届いたそうでございます。これが日本語版で、同様の英語版も別途作成されておるわけでございます。日本語版のほうは原則として市販される予定で、定価1,600円プラス税ということで、書店に並ぶ予定でございますが、英語版のほうは、広く全世界の有識者であるとか、シンクタンク、大学であるとか、マスメディアなどに送付することになっております。昨年の例で申しますと、結構、世界中から反応がございまして、アメリカのUSエア・ウォー・カレッジというから空軍大学でございますが、そこからこれを教科書に採用させてほしいと言われまして、もちろん歓迎したわけでございますが、そんなようなこともございました。

ずっと3年間共通したテーマとしては、もちろん「海洋国家日本:その文明と戦略」という総合テーマがあるわけでございますが、まず初年度、つまり一昨年度に取り上げましたのは「日本のアイデンティティー」というテーマでございました。

 

 

 

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