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いわゆる「シー・パワー」としての伝統的な海洋空間とのかかわり方だけでなく、情報革命やアジア太平洋時代の到来を視野に収めた情報通信・交通運輸体系のハブとしての役割やグローバリゼーションのなかでの海洋資源・海底資源利用へのかかわり方を検討しつつ、日本の大戦略を、日本のグローバル・リーダーシップの問題として提起する。

(2) 実施内容

□ 第1回自由討論会合(2000年5月12日)

テーマ:「世界海洋民族の海洋進出の歴史から何を学ぶか」

フェニキヤ、カルタゴ、ヴェニス、ポルトガル、オランダ、イギリスなどの世界海洋民族の足跡から何を学ぶか。

問題提起者:森本哲郎 文明評論家

□ 第2回自由討論会合(2000年6月8日)

テーマ:「情報革命時代の海洋国家構想」

海が文明の交差路であることは、今も昔も変わりないが、21世紀は情報革命の時代である。新しい文明状況の中での海洋国家をどう構想するか。

問題提起者:石井威望 束京大学名誉教授

□ 第3回自由討論会合(2000年7月6日)

テーマ:「北東アジア地域秩序の展望と日本の構想」

日米中露関係および朝鮮半島情勢の推移をどのように展望するか。そのなかで日本はどのような位置と役割を占めるべきなのか。

問題提起者:岡崎久彦 博報堂特別顧問

□ 第4回自由討論会合(2000年11月9日)

テーマ:「グローバル・ガバナンスとしての新海洋秩序の形成と維持」

人類全体の公共財である海洋秩序の形成と維持をグローバル・ガバナンスの観点から、漁業、海底資源、海洋汚染、シーレーン、難民等の具体的諸問題に配慮しつつ考察する。

問題提起者:山本草二 国際海洋法裁判所裁判官

 

 

 

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