○ 船舶建造状況の概要
(1) 概況
九州・山口(西部)地区造船業の平成11年における造船実績は、5千総トン以上の建造設備を有する造船所で見ると建造量及び受注量ともに増加しており、手持ち工事量についても1年半分をキープし堅調に推移している。一方、20総トン以上5千総トン未満の造船所で見ると、国内経済の停滞を反映して減少傾向に歯止めがかからず、深刻な状況となっている。
(2) 鋼船の一般状況
1] 建造量:156隻の3,357千総トン(竣工ベース)で、前年に比べ隻数で22.0%(44隻)の減少、総トン数で11.6%(349千総トン)の増加である。
2] 受注量:149隻の3,194千総トンで、前年に比べ隻数で2.8%(4隻)の増加、総トン数で4.5%(137千総トン)の増加である。受注量に占める国内船と輸出船の比率は隻数で48:52(前年50:50)、総トン数で1:99(対前年比7:93)である。船種別では貨物船70隻2,264千総トン(対前年比168.5%)、油槽船25隻915千総トン(対前年比54.1%)、漁船8隻1,523千総トン(対前年比106.3%)、その他の船舶46隻13千総トン(対前年比62.4%)となっている。
3] 手持工事量:平成11年12月末では、158隻6,266千総トンで前年に比べ隻数で4.8%(8隻)の減少、総トン数で3.6%(233千総トン)の減少である。(表3-5〜表3-8)
(3) 船舶の修繕状況
船舶の修繕実績は、7,122隻29,608百万円で前年(7,268隻27,197百万円)に比べ隻数で2.0%(146隻)の減少、工事金額で8.9%(2,411百万円)の増加となっている。(表3-10)