第5章 活力ある都市を支える都市交通政策の展開
1 鉄道の混雑緩和のための取組み
鉄道整備計画による計画的な混雑緩和対策の推進
・12年1月、運輸政策審議会答申第18号により、東京圏の鉄道に関し、相直化、既設路線の改良、路線の新設・複々線化等の具体的な方策が提示。
・8月に出された同審議会答申第19号により、大都市鉄道の整備水準として、大都市圏における都市鉄道の目指すべき混雑率が提示。
2 自家用車と公共交通機関のバランスのとれた交通システムの形成
・バス等の公共交通機関の利用促進、トラック輸送の効率化等の施策を推進し、自家用車と公共交通機関のバランスのとれた都市交通体系を構築するため、10年度より「バス利用促進等総合対策事業」を実施。
・11年度から、質の高い都市生活を支える良質な公共交通の実現のため、都市交通総合改善事業を地方運輸局を中心に実施。
・道路整備等の交通容量の拡大施策と併せて、交通需要を調整するTDM施策等について、総合的な施策を展開。
3 幹線交通と都市交通の連携
(1) 空港へのアクセスの強化
12年8月に出された運輸政策審議会第19号答申において、初めて空港アクセス鉄道に関する整備水準が策定。
(2) 新幹線駅へのアクセスの強化書1
既存の市街地にある在来線の駅とは別に設置された新幹線駅については、新幹線の経済波及効果が既存の市街地も含めた地域全体の活性化につながるよう都市・交通政策の展開が必要。