従来から行っている空港内オアシス広場でのコンサートや各種イベントに加え、授乳室の設置やバリアフリー設計など、全ての利用者に優しい施設になったほか、団体バスヤードを整備、団体客のスムーズな乗降が可能となっている。
国際定期路線の誘致にも力を入れており、県・市町村をはじめ県内の各種団体とともに、「宮崎空港国際定期便開設促進期成会」を組織、主としてアジア地域との定期便開設を目指して、関係機関への要望活動やチャーター便の運航拡大など、積極的に運動を展開している。この結果、平成11年度のチャーター便運航実績は、97便、12996人と過去最高となった。増加するチャーター便の円滑な受入と、国際定期便の就航に対応するため、ターミナルビルの増改築に併せて、CIQ施設等を含む国際線専用施設も整備、国際定期路線の開設に即応できる状況が整ってきている。
宮崎空港は、本年7月から運用時間が13時間から14時間に延長され、東京便も増便になるなど、県民がいつでも各地へ旅立てる空港としてますます利便性が高まる一方、海外の旅客を直接受け入れることのできるリゾート宮崎の空の玄関として、今後更に飛躍していくものと期待している。
(3) 海上交通について
1] 港湾の概況
本県の港湾は、直接太平洋に面し首都圏への海上での距離が短いこと等の地理的特性を生かし、港勢を伸ばしてきている。
本県は南北に長く、県北、県央、県南の3地区に重要港湾があり、地域の均衡ある発展に寄与している。
県北の細島港は、日向延岡地区新産業都市の中核港として、県央の宮崎港は、大都市部との間のフェリー等の定期船を利用した内貿拠点港として、県南部の油津港は、木材チップの輸入や首都圏への定期航路など県南産業の中核港として、各々大きな役割を担っている。
その他、地方港湾13港、56条港湾1港の合計17港から構成されている。