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4] テクノスーパーライナー(TSL)

大分県では、平成5年10月5日、大分県テクノスーパーライナー導入促進期成会を設置し、本県産業の活性化と地域振興に資するためにTSLの本県導入を促進することとした。平成6年度にはTSL実験船「飛翔」が実海域で試験運航を行い、その一環として大分港にも寄港(平成6年8月20日〜21日)し、また、平成7年度には安全航行の確保や高速荷役システムに関する実験等を内容とする総合実験が大分港を含む全国各地で行われ、運航技術が実証された。

現在国では、TSLの実用化に向けて着実に準備を進めており、本県もその動向に注目しているところである。

 

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TSL実験船「飛翔」

 

大分県広域道路網マスタープラン

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(大分県土木建築部道路課編「大分の道路'99」より)

 

(4) 道路交通について

 

1] 道路の現況

本県には、九州横断自動車道長崎-大分線、東九州自動車道(平成11年11月27日大分米良-大分宮河内間開通)などの高規格幹線道路をはじめ、福岡県から県北の中津市に入り県南を通過して宮崎県に至る南北に本県を縦貫する国道10号、大分市を起点として竹田市を通過し、熊本県に至る国道57号、福岡県より日田市に入り大分市に至る九州横断自動車道と対をなす国道210号、また、豊予海峡を通り四国へ至る国道197号などの国道の外、県道、市町村道がある。大分県ではこれらの高規格幹線道路、国県道、市町村道及び林道、農道で道路ネットワークを構築している。

本県の一般国道及び県道は約250路線で実延長は約3.5千km(平成10年4月現在)となっており、舗装率は全国平均を下回っているものの、改良率や整備率(改良済かつ混雑度1.0未満の延長/道路の延長)はほぼ全国並になっている。

 

2] 交通渋滞対策

交通量、混雑状況としては、利用交通量が1万台/12hを上回る一般国道と県道は大分市及び別府市周辺に集中している。特に道路の自動車交通容量に対する自動車交通量の割合を示す混雑度は、大分、別府都市圏では1.09〜2.96と高い数値を示している。

 

 

 

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