(3) 海上交通について
1] 港湾の概況
大分県の海岸線は佐賀関を境に比較的単調で遠浅な県北海岸と屈曲に飛んだリアス式な県南海岸に分類され、海岸総延長は767kmに達し、これらの地形を利用して、古くから海運が発達し、特に近年は大分臨海工業地帯を中心に港勢は飛躍的な発展を見せている。
本県には重要港湾が5港あり、別府湾沿岸地域には大分臨海工業地帯の中核となっている工業港の大分港、国際観光港としての別府港、北部周防灘沿岸地域には県北開発の拠点となる中津港、南部豊後水道沿岸には石灰石及びセメントの積出しを主体としている津久見港、木材の輸入及び県南の拠点港としての佐伯港がある。このほかにも地方港湾が19港あり、大分県の経済社会発展に大きな役割を果たしている。