それから、10トン車のピギーバックの話があったんですけれども、タンクローリーのピギーバックを1回やったことがありますが、これは確か10トン位積めるんじゃないかと思います。実用化はしていません。そういうご提案もあったということで本当に使っていただけるんならありがたい話ですので、そこらへんの勉強は本社も含めてですね、勉強してみたいと思っております。また、2段積みのコンテナ、日本の鉄道も非常にトンネルが多いということで、このトンネルを大きくするというのはかなりの設備投資というか、お金が相当のものがかかり現時点では、不可能だと思います。
デュアルモードトレインを試作しましたが、これも実用化してないんですが、トラックに車輪をはかして陸上も、レール上もトラックが走れるというようなものも作りましたが、コストの面で実用化できていません。そういった意味で、いろいろな話がある中で、いろんな技術開発というのは必要だと思います。これを機会に、本社とも相談しながら勉強していきたいと思っております。ちょっと時間の関係もありますし、すべて答えてないと思うんですが、以上で私の話にかえさせていただきます。
柴田 ありがとうございました。だんだん時間もせまってまいりましたけれど、今、JR貨物の支社長さんから話があった件でまだ、何か、ここらへんをもう少し改善なり、あるいはこうしてほしいという要望などありましたら、簡単にご発言願いたいと思いますが、大川さん、何かございませんか。
大川 いえ。
柴田 じゃあ、尾前支社長、かなり尾前支社長のご提言に対するお答えがあったと思いますが、まだ不十分だということはございませんか。
尾前 かなり厳しい事を言ったといわれていますので気にしていまして、けれども、本当に柔軟な姿勢をとっていただければよいと思います。やはり、運行のダイヤが決まった後にいろんな事をお願い申し上げますと、本当になかなか変化対応というのはやりにくいんだろうと思いますけれど、その点も含めてよろしくお願いしたいと思います。
柴田 ランテックの瀧内常務、何かございませんか。
瀧内 はい、そうですね、私どもは先程もいいますように、30フィートのコンテナを利用してやってるんですけれども、先程高中支社長からも言われておりましたように、トップリフターの関係で、今現在、卸し場所というのが大変限定されている所でやっているわけですね。そのあたりの、拠点整備という部分をやっていただくという話をお聞きしたもんですから、それが出来てくれば、もっと陸送の部分が短縮できるというようなメリットが今後生まれてくるかなということで、早くそのあたりの整備、やっていただければと思っております。
それと時間短縮の件で、ちょっとお話したんですけれども、そういう中でも、今現在、人を乗せての旅客車の部分と貨物という部分とが、全然違う時間帯で走ってるわけですね。私、素人考えでいうんですけれども、やはり、それをドッキングして、合体した中でやっていけば、もっともっといい時間帯の運行とか、また、利用価値が出てくるんではないかというような気もするわけですけれども、そのあたりの検討していただければと、よろしくお願いします。
柴田 ただいまの瀧内常務のご意見につきましては、JR貨物さんに対する要望と受け止め、もうお答えは結構かと思います。
せっかくの機会ですから、フロアーからのご質問・ご意見をお聞きしたいと思いますが、どなたかございませんか。
はい、どうぞ、お名前とお仕事をおっしゃって、ご発言ください。
質問 ジェイ・アール・アールという出版社でございます。今田と申します。高中支社長にお聞きしたいのですが。整備新幹線の問題というのは、非常に九州では大きいと思うんですね。あの、今、いろいろとかまびすしく計画されておりますけれど、この整備新幹線というのは、フル規格とか、いわゆるスーパー特急という形で作るならば、併行する在来線は切り離さなきゃいけない。そして、もし、そうでなければ、ミニ新幹線でしょうか、それですと、回帰して狭軌の路線も併設して、3線構造。これならば、そのまま線路は通れると思いますけれど。今の政治の、選挙対策ばかりだというご意見、そのとおりで、すべてフル規格に向かっているようですけど、そうなりますと、当然第3セクターによって、切り離されて、貨物さんはそちらを通らなくてはならない。そうしますと当然、先程おっしゃられた線路使用料が上がるということで、こういう流れに対して、これは貨物さんとしてはやむをえないということで、線路使用料さえ、考慮してもらえばそれでいいのか、あるいは、貨物さんとしてはもっと、こういうふうにすべきだというフル規格、スーパー特急ミニ新幹線に対する何か積極的なご意見があるのかどうかということをお伺いしたいんですが。