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現在、化成品のタンクコンテナ、24トン積みのものを2個積んで運べないかということで、今、試作しています。今年度中にその貨車が出来て、来年度当初から試験輸送をやって実用化を目指していますので、三菱化学物流さんにはこれを使っていただければ、十分レール上で24トンのタンクコンテナは輸送可能になるというふうに考えております。そういった貨車も開発をしているということであります。

それから静脈物流ということで、産業廃棄物の輸送も順次やっておりまして、免許の方も各駅でほぼ取得しています。一部まだ取れていないところもありますが、各方面から運んでいただきたいという話も順次きておりますので、十分それらに対応できるように免許を取っていくということで現在取り組んでおります。

それから、先程濡損の話とかいろいろでているんですが、まさに商売道具のコンテナで荷崩れを起こしたり、濡損事故を起こしたりということが、私の思ってた以上に多いということが、実績としてもあがっております。

そういった中で対策チームを作り検討していますが、防水ゴムのシートを取り付けたり、厳しい中ですがコンテナも新しく今年度2500個作ってまいります。

あとは、コンテナの荷役作業ですね、フォークの関係でストッパーがドアに当たって、ドアがへこむ関係でドアの所に隙間ができて、濡損するというようなこともありますので、コンテナを傷めないようフォークリフトにも対策を行っています。

件数的にはかなり減ってきているということなんですが、まだまだ多いというで、本社の中でも対策プロジェクトを作って取り組んでいる中で少しでも解決できればと思っております。

それから、九州における鉄道貨物輸送ということで、先程からも挨拶の中で、門司貨物ターミナル駅の改良ということで、話がありましたので、若干この話をさせていただきたいと思います。九州の中で大きな基地というのは、福岡貨物ターミナル一ヶ所といっていいんだと思うんですが、福岡ターミナルから熊本まで行くには、いったん香椎に出て、下っていかなければならない等、非常に時間も要するし、輸送の効率の悪さがあります。そういったことで、眠っている荷主さんを、掘り起こせないんじゃないかということですね。国の助成をいただきますし、北九州市の協力もいただいて、いよいよ門司貨物ターミナル駅の改良ができる様になりました。ご存知のように、門司は日豊線、鹿児島本線の福岡、熊本方面、鹿児島への九州玄関口であり、ここの駅で荷扱いができるということは、非常に輸送時間の短縮、例えば、東京から鹿児島まで行くのに8時間位短縮できるといったメリットがあります。

現在、日豊線方面にも浜小倉に入れて、門司にあげて、また下っていくということを今やっているんですけれども、それも門司からそのまま、日豊線に入れるということで、非常に効率のいい輸送ができるということです。

そこで、どういう設備かといいますと、コンテナのホームを着発線荷役と、今いっているんですが、列車の出発線・到着線でそのまま、荷役線に入れないで、荷役が出来る着発線荷役。このホームを2面4線のものを作ります。それと、もうひとつは特に北九州、港も多い関係で先程来、海上コンテナの話もしているんですが、そういう大型のコンテナを扱えるホームを一面ということで、合計3面のホームを作ります。まあ、いかなる荷物にも対応できるし、時間的にも非常に短縮できます。列車本数も作業効率が向上し、本州向け3本くらい増やすことができます。

そういったことで、将来的には門司駅は、300万トン、福岡ターミナルクラスの取り扱いが可能なというような設備で考えております。

そういった所が九州支社の概要なんですけれども、先程来、いろいろお話がありましたので、若干時間をいただきまして、答えられるものは答えていきたいなと思っております。

花王さんの話、非常にありがたい話でございまして、拠点駅の整備ということにつきましては、今度の門司もそうですが、そういう拠点の整備というのは、かなり着発線荷役を導入しまして、17駅すでになっているわけですけれども、そういった意味で順次整備をしてきているということであります。

荷役機械も、大型のコンテナになりますと、40フィートを扱えるフォークだとか、トップリフターの関係、かなり増えてはきているんですが、まだまだ不十分なところがあります。

荷役機械がないから運べないということもありますので、会社としてもこういう荷役機械、拠点駅の整備を順次拡大していくということにしております。

 

 

 

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