コンテナ化への対応
輸出入物資の99.8%が港湾を経由している我が国の海上輸送形態は、1960年代後半からのコンテナリゼーションがさらに進み、1997年では全港湾取扱貨物量346千万トンの内、輸出入コンテナ貨物取扱量は17千万トンで、過去10年間で全港湾貨物取扱量の約2割の増加に対して、輸出入コンテナ貨物取扱量は約2倍に増加しています。
さらに、2010年には、約7割増の17〜18百万TEUに増加すると予測されており、需要面からは世界レベルでの経済の成長と貿易の拡大、調達・生産・販売活動のグローバル化、部品・製品の流動の増大等、供給面からは船舶の大型化、港湾施設整備等によりあらゆる品目でのコンテナ貨物の増加は確実です。
この増加するコンテナ貨物に対応しつつ、トータルとしての物流コストの最小化を図るために、中枢・中核国際港湾が配置されていますが、地方部の港湾においても地元産業振興の拠点として、コンテナ貨物への対応が進んでおり、前述のように八代港では平成11年6月から、熊本港では同年7月からコンテナ国際定期航路が開設されています。
熊本港コンテナ取扱いの概要
週2便、釜山港と八代港、熊本港、長崎港を回航するコンテナ航路開設以来、コンテナ取扱量は順調に増え7か月間で1618個になっており、輸出は東南アジアや中国向けの電気機器・機械類等、輸入は家具、衣類、日用品などの生活関連物資、石材、他港からシフトした牧草などが取り扱われています。