(4) 特積みトラックをターゲットとした海上輸送網の拡充
1] 現状と最近の動向
・特積みトラックの輸送形態は、夕方まで集荷を行った後、ターミナルで集配車から運行車への積み替えを行うことから、運行車の出発時刻は21〜22時頃となる。
・また、関東〜南九州のような長距離輸送においても、3日目配達を行うため、集荷翌々日の早朝には着地側ターミナルに到着する必要がある。
・このため、現在の宮崎発着のフェリー等の海上輸送では、特積みトラックはほとんど利用しておらず、中小トラック事業者の傭車利用が中心となっている。
・特積みトラック事業者においては、長距離輸送手段としてコスト・ダイヤ等の条件が適切であれば海運・鉄道も利用しており、特に東京〜苫小牧航路では海上輸送中心の輸送形態に転換した事業者もある。
・関東〜南九州の輸送においては、貨物量が十分でないことから北部九州で貨物を集約する場合が多い。
2] 物流システムの概略
・現状および目指すべき物流システム実現後のイメージを図6-1-5に示す。