○特積みトラック事業者の輸送スケジュールに対応したフェリー等のダイヤ設定
・21〜22時にターミナルを出発する輸送形態に対応し、23〜24時台の深夜に出港するフェリー(もしくはRORO船)のダイヤ設定を行う。
○北部九州を中心としている特積みトラック事業者の輸送形態の変更
・宮崎発着の海上輸送への転換に対応し、特積みトラック事業者の南九州発着貨物の輸送形態を、北部九州で集約化する形態から、宮崎で集約化する形態に変更する。
○特積みトラック事業者の大都市圏〜南九州間の輸送の海上輸送への転換
・上記の前提条件を整備した上で、特積みトラック事業者の大都市圏〜南九州間の幹線輸送をフェリー等の海上輸送に転換する。
3] 対象業種・品目
○大都市圏〜南九州(特に関東〜宮崎・鹿児島)間の特積みトラックの積載貨物
4] 物流システム構築の条件と実現可能性
・特積みトラック事業者の輸送スケジュールに対応した運航ダイヤの設定
(現行の川崎〜日向・宮崎航路は所要20〜21時間であることから、深夜発で3日目配達に対応可能)
・(上記ダイヤ設定を既存航路のダイヤ変更で行う場合)現在のユーザーとのダイヤ調整
(現行ダイヤで無人航送体制を構築している場合や配送時刻指定に制約のある場合には、ダイヤ変更により海上輸送が利用できなくなる可能性がある)
・欠航率の低下、迅速な積み卸しをはじめとする信頼性の向上
(特積みトラック事業者のサービス水準に対する厳しい要請に応える必要がある)
・特積みトラック事業者の輸送形態の変更
(南九州発着貨物を宮崎経由に変更するための体制再構築を要請する必要がある)
・広域道路ネットワークの整備
(宮崎・鹿児島両県に加え、熊本県までを利用対象とするためには、港湾までのアクセス条件の向上が必要)
5] 物流システム構築により期待される効果
・宮崎発着の海上輸送網にとって、これまで海上輸送を利用していない新たなベースカーゴを獲得することができ、航路事業の経営安定化に寄与し、ひいては他のユーザーにとっても安定的な海上輸送サービス提供に資する。
・大都市圏と南九州が直接結ばれることにより、特積みトラックによる混載貨物の輸送サービス水準が向上する。特に、スピードリミッター装着の義務づけ後、遠隔地である南九州のサービス水準が低下することを防止できる。