●平戸大橋(長崎県平戸市:平戸島)
平戸市の概要
1] 位置:平戸市は、長崎県の西北端に位置する、面積168.63km2の島。
2] 人口:平成7年国勢調査人口 25,183人
3] 産業:古代からの歴史的文化遺産と自然景観を観光資源とした城下町で、観光業、漁業、農業が主要産業となっている。近年、観光客の伸び悩みに対する対策が地域の課題となっている。
平戸大橋の概要
1] 区間:平戸市〜田平町(本土)
2] 橋長:665m
3] 事業手法:有料道路
4] 事業費:56億円
5] 開通年:昭和52年
1) 架橋前後での交通条件の変化と橋の利用状況について
(架橋前後での交通条件の変化)
架橋前は、平戸港〜田平港にカーフェリーが、前津吉漁港〜相浦港に高速船が就航していた。平戸市役所と佐世保市役所間の公共交通機関による最短経路の所要時間は、2時間弱であった。
架橋後は、上記2航路が廃航になるとともに、橋を経由する佐世保への直行のバス便が運行しており、平戸市役所と佐世保市役所間の公共交通機関による最短経路の所要時間は、約1時間半と約30分短縮された。また、乗用車を利用する と、同区間の所要時間は約1時間である。
なお、平成8年3月、平戸大橋の通行料が700円から100円に減額され、その影響で橋の通行量が増加した。
(橋の利用状況)
平成9年度約350万台。昭和53年と比較すると、2倍の伸びである。
2) 架橋を契機とした地域振興プロジェクトや関連基盤整備への取り組みについて
昭和52年の架橋に伴って、島内道路のガードレール、歩道、信号等の整備は行ったが、特に実施した基盤整備等はない。