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(5) クルージング

(財)九州運輸振興センターが平成9年度に実施した「九州周辺地域における国際・国内クルージング航路の振興に関する調査研究」によると、クルージングの中では「離島めぐり」のニーズが最も高いという調査結果が掲げられている。そして寄港の希望地に「屋久島・種子島」がトップで、第2位長崎港、第3位に奄美群島諸島がランクされている。そして可能性のあるモデルコースとして「奄美大島を寄港地としたモデル」も提案されている。

今回行なったアンケート調査、ヒアリング調査でも反応は高い。

このようなことから、名瀬港や古仁屋漁港などをクルージングの寄港地として活用を図ることも検討する価値がある。名瀬港や古仁屋港などをサンセットクルージングやトローリングの基地とすることも考えられる。

クルーズ船の寄港による経済効果は、入港に伴う諸費用や乗船客の現地観光(観光施設利用、飲食、土産物購入等)による地域への経済効果である。

しかし、これらの効果もさることながらクルーズ船の寄港はマスコミで取り上げられやすく、地域の知名度アップに貢献し、新たな地域イメージの形成が図られるというメリットが期待される。

 

(6) トロピカルフルーツの栽培

観光に連動した産業として亜熱帯を一歩進めて熱帯産のパッションフルーツ、パパイヤ、マンゴーといったトロピカル・フルーツの栽培について検討する。「南の島に温室」はそぐわないがトロピカル・フルーツは衰えを知らない人気を保っている。一足飛びにトロピカル・フルーツとはいかないにしても、ビタミンCの塊といわれているアセロラの栽培は可能であろう。1年の間に5〜6回は収穫できる。既に石垣島では北九州市内の業者と委託契約を結び、地元の自治体も「地域おこしの起爆剤に」と力を入れている。健康食品志向が強まるなかで、今後とも需要増が見こまれている。

 

 

 

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