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3] 船内のバリアフリー化

「フェリーオーシャン」「ニューたいよう」の乗下船時におけるバリアフリー化の現状を表5-3-6に示す。

 

1) フェリーオーシャン

■出入口〜客室間は急な階段を昇降する必要あり

出入口のあるロビーを1階とすると、客席は2階および3階にあることから垂直移動が必要となるが、エレベーター等の昇降装置が設置されていないことに加え、階段もかなりの急傾斜である。

 

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甲板室ロビーから客室への階段

 

■客席、通路、トイレ、情報提供のいずれもほぼ未対応

客席、トイレやそれらを結ぶ通路については、通路の一部と滑りにくい床面仕上げが「移動円滑化基準」を満たしているのみであり、高齢者・身障者等に対応した客席や車いすスペース、身障者対応トイレの設置、船内移動にかかる段差解消等は行われていない。

また、視覚・聴覚による情報提供や点字案内板等についても、船内放送を除いて対応していない。

 

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ロビー階(1階)にあるトイレ

 

2) ニューたいよう

■身障者対応客席・車いすスペースを設置

客席後部の出入口付近に車いすを固定できるスペースを確保している。また、客席も肘掛けを跳ね上げ可能なリクライニングシートとし、客席横に車いすをおけば客席に移ることができるよう工夫している。

 

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車いす固定スペース

 

 

 

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