(2) 改善が求められる具体的な航路等
ここでは、アンケート調査に基づき、バリアフリー化に向けた具体的な改善箇所に対する意見をとりまとめた。
【高齢者】
*奈良尾港
・近頃新築され申し分なし。ただし、音声放送が館内に反響するためか、聞き取りにくい(若松町、老人クラブ)
*若松港
・野母商船、五島旅客船とも待合所から船着き場(浮桟橋)までかなりの距離があり、風雨時はびしょ濡れになることもある。通路にひさしを設置する必要がある。また、接岸場所(浮桟橋)から乗船は階段であり、障害者および車いす利用者にとっては問題である。(若松町、老人クラブ)
*長崎港・大波止ターミナル
・大波止ターミナルは、音声放送が聞こえにくいことがある。桟橋上の(乗降時間)車の出入りを禁止すべき。(高島町、老人クラブ)
・乗下船時に階段を利用しなければならず身障者は移動が大変である。(奈留町、社協(高齢者))
*上五島-佐世保航路
・乗船口から客室までの階段が急傾斜で長く、肢体不自由者や体調が悪い人には苦痛である。(若松町、社協(高齢者))
・車いす利用者や杖歩行の方等の利用が少なくないが、乗降口が乗りにくく、客席への階段も急で大変である。リフト等での昇降が可能になればと思います。(宇久町、社協(高齢者)、老人クラブ)
*大島・田手・平戸間航路
・平常は4航海ですがもう1回増して便利良くした方が良いと思います。(大島村、老人クラブ)
【身障者全般(自由回答より)】
*船社の対応について
・独占企業のせいかと思われますがあらゆる面において、接客対応に親切さが足りないようだ。弱者に対して親切心が不足がち。禁煙席であれ、喫煙しても注意もしない。(室内巡視がない。)また、枕、毛布、スリッパが極めて少ない。不平の声を良く聞きます。(小値賀町、老人クラブ)
・現在の旅客船は車いすで乗降の配慮が全く欠けている。早急に改善を要望する。(崎戸町、身障連)
*福岡-下五島航路
・野母商船「太古」は乗客の誘導などいつ利用しても素晴らしく、気分も爽快です。(小値賀町、老人クラブ)
*佐世保港
・駅前の開発により、旅客船の発着が駅裏に設置されると聞いています。完成すると大変便利が良くなると思う。早くそのようになることを期待しています。(大島町、老人クラブ)
*奈良尾港
・若松町の地域住民の本土への外出は、99%までは九州商船奈良尾港より長崎港へ向かう移動である。両港とも、近年近代化したターミナルが建設され、申し分ありません。(若松町、老人クラブ)