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(7) 今後のバリアフリー化への対応

1] 今後の整備計画

「対象港湾」における港湾施設や旅客施設の整備計画として、以下のものがあげられた。

 

《アンケート調査結果(自由回答)》

・平成13年10月に旅客ターミナル(RC2,530m2)を整備する予定である。(大島町役場肥前大島港)

・計画あり。平成16年度予定である。(小値賀町)

・県の事業として平成15年度完成の予定で新フェリー施設を建設中である。それに伴い、旅客船ターミナルの新設も計画しているが、ボーディングブリッジ、エレベーター等、バリアフリー化に対応した設備の設置を予定している。(奈留町)

・平成17年度旅客船の大型化に伴い、別地に旅客ターミナルの建設が必要であるが、障害者、高齢者などに優しい施設が求められると思う。(上五島町)

・平成15から16年度に旅客船ターミナルに資料館、ホール等の機能を複合化した多目的ターミナルの建設を予定している。(有川町)

・今のところ計画はないが、旅客船就航の動きがあるが、明確になり、就航が確実になれば、ターミナル等の建設設備が必要になる。(勝本町)

・待合室の建設計画あり。(時津町)

・平成15年度供用開始予定で、大島・崎戸・横瀬航路用の新しいターミナルを建設する予定である。このターミナルは、長崎県福祉のまちづくり条例や交通バリアフリー法に適合する仕様にすることとしている。(佐世保市)

・第9次港湾整備7ヶ年計画(平成8〜14年)で網代地区に7.5m岸壁、l=170mの整備計画がある。(上対馬町)

・青島漁港待合所建設中。(松浦市)

 

佐世保市では、新しい近海航路ターミナルの整備にあたって、身障者等の関係団体との意見交換を重視している。また、長崎県は、長崎港は県が直接建設・運営に関与しているが、今後のターミナル整備においては、市町村に主体的な役割を期待している。

 

《ヒアリング調査結果》

・長崎港の2基の浮き桟橋のうち、1基には屋根がないが、当初は設置予定がなく、屋根を設置すると重くなってしまうため、設置方法を検討中である。(長崎県)

・現在、佐世保港では平成14年竣工を目指し、三浦地区の港湾再開発を進めている(佐世保港ポートルネッサンス21計画)。新しい近海航路ターミナルについては、今年度公開コンペを行い、来年度実施設計を行う予定である。施設等の建設の際には、長崎県施設整備マニュアルをベースとして、関係団体に提示し、説明会や意見交換などの場をつくって検討していく。意見交換の場として「佐世保駅周辺のバリアフリーに関する意見交換会」を先般開催した。また、具体的な段差などについて、障害によって求めるバリアフリー対策が異なるため、できれば実際に検証する機会を設け多くの身障者と交渉する機会をつくりたい。(佐世保市)

・既存の施設については、相浦桟橋の待合所は2階建てだが、エレベーター設置は検討していない。将来、津吉航路が三浦地区に移転するため、相浦地区の乗客は減少すると思われる。(佐世保市)

・県内の他港湾についても、長崎港のようなエレベーターやエスカレーター、昇降リフト等の設置を検討したい。ターミナルは県が建設してきたが、今後は、市町村が整備する方向で進め、県はアドバイスを行っていきたい。(長崎県)

 

 

 

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