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1] アンケート調査結果

■段差解消率は全体で約3割だが、市町村管理の漁港ではほぼ未対応。県管理港湾では身障者用便所等の設置率がやや高い

1) 乗降設備・経路

乗降設備・経路についてみると、ボーディングブリッジは所要の通路幅を確保している。また、約7割の港湾で浮き桟橋が設置されており、そのうち7割が手すりを設置している。

誘導ブロックはほとんど設置されておらず、転落防止柵は約半数の設置状況である。

 

2) ターミナルビル・待合室の有無とビル内移動

「対象港湾」のうち、ターミナルビル・待合所の設置されているのは約2/3である。

このうち、所要の出入口幅は概ね確保されているが、通路幅の適合状況は約半数、手すり設置や段差解消は約4割の対応状況となっている。市町村管理の漁港では段差解消の対応がほとんど行われていない。

 

3) 副次的行程

身障者用便所は、ビル・待合室のある港湾のうち、約1/3に設置されている。便所については、身障者用以外も含めて出入口幅は十分確保されている場合が多いが、段差解消も県管理の港湾・漁港では比較的対応が行われている。

また、休憩スペースも6割以上に設置されている。

 

4) 案内

視覚・聴覚情報案内については、ほとんど設置されていない。

 

《アンケート調査結果(自由回答)》

・旅客船ターミナルの出入口をスロープにし、自動ドアに改修する。(奈留町)

・出入口にスロープの設置・身障者用のトイレ設置など。(厳原町)

・便所には非常通報装置を設け、その旨点字により表示している。(松浦市)

 

2] 長崎港における状況

■長崎港ではボーディングブリッジ、エレベータ、点字表示等を設置

長崎港ターミナルビルのバリアフリー化対応施設として、ボーディングブリッジ1基、エレベータ1基、エスカレータ1基、昇降リフト1基がある。昇降リフトは、エレベータのみでは移動できない高低差があったため、ターミナル整備後に設置されたものである。

また、点字表示、誘導ブロックも設置されている。

 

 

 

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