一方、臨海部における埋立や環境汚染により干潟・藻場・サンゴ礁は消失してきている。1940年代に日本には約82,600ヘクタールの干潟が存在していたが、1992年には51,443ヘクタールとなっている。この間に約4割の干潟が消失したことになる。東京湾における干潟の消失割合は8割以上に達している。藻場の面積は1992年において201,212ヘクタールである。1978年から1992年の間に約3.1%が消失したとされている。サンゴ礁の面積は1994年において1,409ヘクタールである。1978年から1992年の間に約1.5%が消失したとされている。このような事実を踏まえ、日本では港湾の整備や海岸における工事において、干潟・藻場・サンゴ礁の保全に配慮するとともに、それらの創造、修復に取り組んできた。