(4)朝日町エコミュージアム(山形県朝日町)/<写真III-7〜12参照>
・調査日:2000年10月12-15日
・参加者:廣井敏男、三上晃朗、早川直美
・応対者:橋間友則氏(朝日町役場企画課)、松田栄子氏(NPO法人朝日町エコミュージアム協会事務局長)、堀氏及び佐竹氏(まちの案内人)
・取材先:朝日町エコミュージアムセンター、朝日自然館、空気神社、秋葉山、大沼の浮島、佐竹家住宅、りんご資料館、朝日町ワイン工場、町立大谷小学校
1] 朝日町の概要
・人口は年々減少を続けており、特に平成以降は0〜4歳人口の減少が目立っている。今年度の人口予測は9,300人。これまでは、都市に対する幻想が人口減をもたらしてきたが、今後はアンチ都市化によって自分たちがもっている良さを取り戻すことが大切であるとの認識が高まっている。
・昭和40年代は出稼ぎの時代で、一次産業は製炭や米、あおその生産が主体であった。近年は産業構造の変化が大きく、人口減によって地方交付税が削減されるなど、集落のコミュニティの維持が難しい状況となっている。また、農作転換においては集落によって取組み方が異なり、特にりんご栽培への転換が成功した地域とそうでない地域との間で格差が発生している。
・山形県からの業務移管による負担増はまだ現れていないが、高齢者だけの世帯が農業を営んでいる事態は深刻である。ゴミの収集など、公共事業での課題も多い。
2] 朝日町エコミュージアムセンター