・1994年よりミヤコタナゴと谷津の自然を活かしたエコミュージアム事業のための準備を開始し、1997年から1999年にかけて文化庁の補助事業である「天然記念物整備活用事業」に取組んだ。その大きな柱となるのがエコミュージアムセンターの建設であり、2000年5月に正式に開館し、一般公開されている。
3] エコミュージアム整備支援事業の概要
a. 整備支援事業は、センター施設におけるソフト面での機能の強化・充実を図ることを目的にミヤコタナゴの生育環境整備、環境マップづくり、体験型環境教育プログラムづくり、インタープリターの養成、環境学習教材の作成、環境学習情報のデータベース化などに取り組んでいる。
b. 田んぼづくり
センター施設周辺に水田を整備し、町内の小学校2校の5年生が社会科授業の一環として稲作体験を行っているほか、課外クラブとしても同様の取組みが行なわれている。
c. 環境学習
自然観察回を年6回開催。また指導者(インタープリター)養成講座を20名の定員で年間6回程開催している。
d. ミヤコタナゴの野生復帰
ため池の整備とともに、野生復帰のための放流実験を行うため農業従事者からの情報収集や現地調査候補地の選定等を進めている。ただし、この事業には、文化財審議委員、農業委員、水利権組合、地権者等の理解と協力が不可欠である。