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村山大島紬は「板締めによる先染めであり、手織りによる平織り」として、昭和42年には東京都指定技術工芸品(文化財)に指定され、昭和50年には「伝統的工芸品産業振興に関する法律」に基き、通産大臣指定伝統工芸品の指定を受けた。

戦後、21万反まで回復した生産量も、合成繊維の開発、生活様式の変化から、昭和50年以降、多少の減産傾向にはなっている(図II-2-7)が、伝統工芸品として本物志向の消費者に支えられ、京都、名古屋、大阪、東京等の4集散地の問屋からの受注に応じている。

綿織物は所沢を中心に所沢織物同業組合としてまとめられたが、都市化とともに綿栽培が衰退、同時に付加価値のつけにくい木綿織物も衰退し、現在は、わずかに入間川周辺にシーツ、タオルなどの広幅織物として生産されるにとどまっている。

 

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図II-2-7 村山大島紬の生産量推移

 

 

 

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